会社の飲み会に行かなくなった話。職場の人との付き合い方や距離感って難しい!

最近、会社の飲み会が減っていると思いませんか。特に40代以上の会社員の方は、身に染みて感じているはず。
ひと昔前は、金曜日だけじゃなくて平日だって、誰かの「飲みに行くぞ」や何か分からない打ち上げ?という名目で飲み会が行われていました。
上司や先輩に言われると、特に独身組は行かざるを得ませんでしたよね。一次会で帰れる訳もなく。若いうちは、奢ってもらってはいたけど。
ここ数年で、会社の飲み会が減った理由として、おそらく一番に考えられるのは「コロナ感染拡大」の影響ではないでしょうか。
人との接触をなるべく避ける為、在宅勤務になったり時差勤務をするなど、職場の人とのコミュニケーションが各段に減りました。
マスク着用が当たり前でしたし、お昼のランチも離れて座ったり、黙食の徹底など、今考えると本当にあれは息の詰まる思いでしたね。でも感染を考えると仕方なかったこと。
飲食店での感染がやはり影響があるということで、閉店時間の繰り上げや時間制限がありました。なので、もちろん食事や飲み会なんて、そもそもお店がやっていなかった。
「アルコールは17時まで提供」なんて…夕方の仕事終わった後に飲みたいのに!そこで店内飲食ができないから「テイクアウト」が一気に普及しました。
テイクアウトが出来たとしても、各家庭でのこと。職場の人と飲みにいくことなんて、コロナ感染拡大の期間中は、ゼロでした。
これが、飲み会が減ってしまったきっかけでしたよね。
そして、それに追い風?となったのが、多様性の尊重というもの。今の若い世代にとっては、仕事は仕事。職場の人と外で仲良くなるとか、交流するとか意味がない!という意見が多かったのです。
酒が入った席で、上司も先輩も部下もそして新入社員も、大いに語り合って絆を深める…なんて、もはや遠い昔の話です。
うちの会社では、飲み会はほぼ強制でしたが、最近は「自由参加」になりました。
周りの新入社員の子達は、4月の歓迎会でさえ欠席します。そして、ギリ参加したとしても、一次会が終わるといつの間にか消えていなくなる。
確かに、世代も考えも違う人と酒が入ったからといって分かりあえるはずはありません。飲みに行った数だけ仲良くなるのか?仕事をしやすくなるのか?それも人それぞれの価値観にすぎません。
私は飲み会は好きな方でした。お酒好きというよりは、多くの人と話すことが楽しかった!ただそれだけですが、いざ今の若い世代の「飲み会に参加しない」スタイルをよくよく聞くと、「そうだな。行かなくていいかもな」ってちょっと思っています。
飲みに行くと一次会だけで終わらないし、今や私もだいぶ上の世代になってきたので、どちらかといえば奢る側なのです。
若い時は奢ってもらっていて何ですが、参加したくもない人を誘って奢るのは違うだろうって思い始めました。
なので、若い子達に便乗して、今は職場全体での(ほぼ全員参加型)飲み会であっても、参加していません。理由も聞かれることはありませんしね。
週明けに職場の人たちで、この前の飲み会の話をしてたりしますが、そこに参加してもしなくても仕事に支障はないですし、基本的に仕事をきちっとやればまずは社会人として間違ってはいないと思うんです。
飲み会には参加してコミュ力がすごくて、愛嬌が良くて…でも仕事全然できない人もいます。逆に、飲み会には参加しないけど、横のつながりを大事にしないけど、仕事出来る人っていますよね。極端だけど、どっちがいいとか決められない。
飲み会には行かなくはなりましたが、日頃の仕事の中でのコミュニケーションはちゃんと取るようにしています。自分一人で仕事が出来ているわけではありませんので。
色んな飲み会に顔を出して、知り合いが増える事で仕事がしやすくなった!ということは大いにあります。休日のゴルフとか参加している若い子も多いです。
他部署のお偉いさんたちと一緒にゴルフなんて緊張するけど、翌週、会社に行った時に声を掛けてもらえるなど、いいこともあります。名前と顔を覚えてもらえることは、実は昇給や昇格にもいい影響がありますしね!
でも若い子達にとって、ゴルフってお金がかかると思うんですよね。それでも横の繋がりを大事にしている人もいて、本当に尊敬します。
人との出会いを大事にしている人って、自分の仕事を大事にしているし責任持ってやっているイメージがあります。
「あの人は、お酒を飲まなければいい人なんだけどね」っていう人が周りにいませんか?
それね、違うと思うんです。
お酒がその人をダメにしているのではなくて、お酒がその人の「本性」をさらけ出しているんです。
今の時代、色んな「ハラスメント」があります。”アルハラ” って知っていますか?アルコールハラスメントの略なんです。
アルコールハラスメント
飲酒を強要して、お酒を飲めない人への配慮を欠くこと。人権侵害ともいえます。
心理的な圧力をかけて飲まざるを得ない状況に追い込む。
場を盛り上げる為に、イッキ飲みをさせること。
自ら「自分はアルコール弱いです」と言ってくれればいいですが、最初はそれも良く分からないですよね。なので、最初で聞くなど配慮も必要。
また、飲んでいるスピードが速かったら、途中で水やソフトドリンクを飲ませてあげるなど、気遣いをしてあげましょう。
当日の体調次第で、酔い方がだいぶ違います。すきっ腹での飲酒もダメですので、注意しましょう。
いずれにせよ、お酒を飲んで楽しい時間を過ごすために、自分の体調管理と同時に同席するメンバーへの配慮をすることで、楽しい場となるはずです。
飲みに行かなくても、一緒に食事に行かなくても、職場での付き合い方はそれぞれのやり方があるはずです。
皆さん無理のないように。また色んな人がいますので、色々と探ってみたりせず、自由参加を本当の意味で自由にして、参加しない人が置いてきぼりにならない職場にすることも大事です。
あと、飲み会の席に限らず、年配者が気を付けることが3つあります。
・自慢話をしない
・昔話をしない
・説教をしない
自慢話より、仕事ミスした話や失敗した話の方が受け入れられやすいです。
そして昔話。「昔は〇〇だったんだよ~今はいいよな」みたいな話はダメです。良かれと思って過去の話をしても、「だって今は違うし」と切り捨てられます。
説教も同じです。相談されたのにいつの間にか説教になっていませんか。聞く事をまずは大事にして、今の若い世代の考えを理解することも大事です。
色んな場で、コニュニケーションだと思い、その人のことを根掘り葉掘り聞く人がいますが、それも止めた方がいいです。「個人情報なんで!」って言われますよ。
ここ数十年で働き方がだいぶ変わってきました。企業も存続し続ける為に、多種多様な人材を雇用していかなければなりません。
多少納得のいかないところも(だいぶ)ありますが、時代に流されるって悪い事ではありません。その波に乗ったもん勝ちです!
理解ある人のフリではなくて、そうした方が楽だからです。
何かのせいにするとしたら、”そういう時代だから” と思うようにしています。
もし今、職場での飲み会に嫌気がさしている人がいるとすれば、それは全然ダメなことでもないですよ。
人それぞれ自分の時間をどう過ごすのか、自由だ!ということです。