更年期ってツライ!期間や症状の違いとは?症状を理解するだけでグッと楽になる方法とは?

更年期とは、一般的に閉経前後の【約10年間】(45~55歳頃)を指し、ホルモンバランスの変化によって心身にさまざまな症状が現れる時期です。主に女性に見られますが、最近では男性にも起こることが知られています。
更年期について、以下の6項目それぞれで詳しく解説していきます。
1.更年期の原因
2.更年期の症状
3.更年期障害と診断基準
4.更年期の対策と治療
5.男性の更年期(LOH症候群)
6.まとめ
1.更年期の原因
更年期の主な原因は、女性ホルモン(エストロゲン)の減少です。エストロゲンは、以下のような役割を果たしています。
・生殖機能の維持:月経周期を調整
・自律神経の安定:体温調整や気分の安定をサポート
・骨密度の維持:骨粗しょう症を予防
加齢とともにエストロゲンが減少すると、これらの機能が低下し、更年期症状が現れてきます。
2.更年期の症状
更年期の症状は個人差が大きいですが、以下のように分類できます。
(1) 身体的症状
・ほてり(ホットフラッシュ)、発汗:特に上半身が急に熱くなる
・動悸、息切れ:突然心臓がドキドキする
・めまい、ふらつき:バランスを崩しやすくなる
・関節痛、筋肉痛:関節がこわばることも
・頭痛、肩こり:血流の変化によるもの
・冷え性:手足が冷えやすくなる
(2) 精神的症状
・イライラ、不安:感情の起伏が激しくなる
・うつ状態:気分が沈みやる気が出ない
・集中力、記憶力の低下:物忘れが増える
・不眠:寝つきが悪い、途中で目が覚める
(3) その他の症状
・膣の乾燥、性交痛:エストロゲン現状により潤いが低下
・尿もれ、頻尿:暴行の機能が低下
・皮膚や髪の変化:肌のハリがなくなる、抜け毛が増える
3.更年期障害と診断基準
症状が軽い場合は「更年期症状」として日常生活で対応できますが、生活に支障をきたす場合は「更年期障害」と診断されます。
診断には「簡略更年期指数(SMI)」を用いることが一般的です。例えば、以下のような質問に答えることで、自己チェックが可能です。

4.更年期の対策と治療
更年期の症状を和らげるためには、以下の方法が有効とされています。
(1) 生活習慣の改善
バランスの良い食事
・大豆イソフラボン(豆腐、納豆)を摂取
・カルシウム(牛乳、小魚)を摂取
・抗酸化食品(緑黄色野菜、ナッツ)を意識する
適度な運動
・ウォーキングやヨガで血流を改善
・筋トレで骨密度を維持
十分な睡眠
・寝る前にスマホを見ない
・就寝前にリラックスする習慣をつける
(2) ホルモン補充療法(HRT)
エストロゲンを補う治療法で、ホットフラッシュや骨粗しょう症の予防に効果的です。ただし、乳がん・血栓症のリスクがあるため、医師への相談が必要です。
(3) 漢方薬やサプリメント
漢方薬は「加味逍遙散(かみしょうようさん)」
「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」が有名
サプリメントは、プラセンタや大豆イソフラボンが人気
(4) 心理的ケア
・カウンセリングやサポートグループの利用
・ストレスを溜め込まない工夫(趣味や友人との交流)
5.男性の更年期(LOH症候群)
男性にも「加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)」と呼ばれる更年期があります。
主な症状
・疲労感、意欲低下
・うつ症状
・性欲減退
・筋力低下
原因
男性ホルモン(テストステロン)の減少が主な原因です。
対策
・運動(筋トレ、ウォーキング)
・ストレス管理(瞑想、趣味の時間を持つ)
・ホルモン補充療法(医師の診断が必要)
6.まとめ
✔ 更年期は誰にでも訪れる自然な変化
✔ 症状の重さは個人差がある
✔ 生活習慣の改善で症状を軽減できる
✔ 必要に応じて医療機関を受診することが重要
更年期を前向きに乗り越える為に、自分に合った対策を見つけることが大切です。また周りに同じような症状で苦しむ人を見つけたら、話をすることで少しは楽になれますよ。