子どもが強豪校で部活漬け!親も働きながらの奮闘記!

子供の部活とは
子供の部活は子供だけのもの…ではありません!特に小学生のうちは、保護者のバックアップが本当に大事で、仕事を持つ親にとって大変さがハンパないのです!
うちの子は、小学校で強豪校チームに所属していました。有難いことに、夫婦とも土日祝が休みの会社にいた為、練習試合・大会は全面バックアップできる体制にはありました。
平日で部活がある時は、そのまま学校に残っていたので、仕事が終わり晩御飯の支度をした後に学校に迎えに行っていました。
土日は、学校の練習場所が狭い為、近隣の体育館を借りて終日練習。朝送って行き夕方迎えに行く。子供たちはもちろん弁当持参。
大会がある日
大会があれば朝早く集合し、親の運転する車に子供たちを分けて乗せて出発する。運転はもっぱらお父さん達の仕事。大体がファミリーカーなので、1台4人くらいずつ配車する。
平日は仕事でクタクタのお父さんたちが、他人の子を乗せるという重圧と責任感を車に乗せて会場まで行く。女の子たちはおしゃべりがすごいので、車はとても賑やかだったらしい。
団体スポーツは、いわゆるレギュラーというものが存在しており、うちのチームでは6年生がメインのものの、たまにスーパールーキーがいると学年関係なく、試合に出る機会がもらえる。
そう、それが厄介なのだ。分かる人がいるだろうが、4年生なのに試合の途中で出ようものならば、ベンチにも入っていない上級生のお母さん方からの視線が痛い。
もちろん試合が終わった後は、無視されたり仲間は外れは普通。無視ならまだいいが、まぁ聞こえるように「調子にのるな」と言われたりもする。
保護者との付き合い
チームの中には、仕事が不規則な保護者もいた。そうなると大会でも親が来ない家庭もある。そういう家の子に向かって「お母さん仕事休めないの?」って平気で聞く保護者がいる。それを見ているのがストレスだった。
子供がスポーツをやっているそれを応援して、サポートするのが親の仕事。だがそれと同時に、親同士の繋がりがずっと付きまとってくる。
何となく、キャプテンの親が一番偉いという構図ができてくる。それが保護者会の会長にもなるからだ。絶対的な発言力と決定権があった。意味が分からないですよね。
子どもたちとの距離
私は学生の頃に同じスポーツをしていた為、ルールには多少詳しかった。だから娘の試合は全部ビデオを撮り、自宅で見ることもあった。大会の時は、チームの子供たちと一緒に次の試合で対戦する相手チームの試合に見に行き下調べをしたり、なるべく保護者の方々とは一緒にいないようにした。
そうすると次第に、チーム内の子供たちから「〇〇のママ~」と声を掛けてもらえるようになった。「さっきのプレイは惜しかったね!」と声を掛けると悔しそうにするものの、キラキラの笑顔で「次も頑張るよ」と返してくれる。
子供たちは、ただ純粋にこのスポーツを一生懸命練習して、大会という場で自分の力を試そうとしている。そして親はただ近くで見守りサポートすることしかできないなと思った。
親の役割とは
平日は特に問題はないのだが、練習試合や大会は、ほぼ1日中、多くの保護者と一緒に体育館にいる為、正直疲れる。そして試合が終わった後は、またお父さん達が運転して帰るわけだ。
帰ったら帰ったで、お母さんたちは晩御飯の準備、ユニフォームの洗濯、いやいや明日からまた自分達も仕事…というように休みはないも同然。
私はその頃はまだ30代前半だったけど、他の保護者には40~50代の人もいた。大会が2日間あると、そのうち1日は寝込む人もいた。それくらい本当に疲れる。
今思うとよくやれたなと思い出す。今は20代になった娘は「自分が親になった時、同じように休日をつぶして子供の為にサポートできる気がしない」と笑っています。
スポーツとは?を考える
がしかしですね、やっぱり強豪校だったので試合は勝つことが多かったので、楽しいことに変わりはないんです。他県のチームはもっと強くて、県内で負けなしの我がチームも、ボッコボコにされることもありましたが、それもまた勉強。
勝つ=楽しい、負ける=楽しくない、とはまた少し違います。
私自身、平日や週末の練習はよく見に行っていましたので、日頃の練習は何をやっているのか、またそれぞれの子供たちの強みや弱みも知っていました。
なので、我が子だけじゃなく他の子供たちが活躍するのが、本当に嬉しかったです。
自分の娘が6年生になった時は、保護者の中でのグループみたいなものをなるべく作らないように心がけました。
例えば、いつも1人でポツンとしている保護者がいたら声を掛けて、少しずつ時間をかけて仲良くなっていき、気を使わない場所にすること。
子供の中でも、言う事を聞かないやんちゃさんがいるので、その子とはよく話をして一方的に怒らないようにする、など。
みんながみんな、気の合う仲間ではありませんが、せっかくこうやって集まっているのですから、無理やり気を使って…ってことじゃなくて、子供が頑張っているスポーツを全力で応援し、子供たちも多くの保護者からの愛情を受け、成長して欲しいという思いがありました。
仕事との両立の難しさ
私が会社で使っていた手帳、ほとんどが子供の部活の行事がビッシリと書かれていた。県大会前や県外遠征前は、保護者が集合し、打ち合わせがある。
お弁当注文や現地買い物担当について、配車の手配、ホテル宿泊時の洗濯担当など、中学生になれば子供たちでやることですが、小学生のうちは色んな問題もある為、基本的に親がサポートすることになっていた。
仕事中も、週末の遠征のことで頭がいっぱいだ。朝6時集合ってことは、4時半に起きて…と色々と考えることが多い。例えば日曜日の夜9時に帰宅となると、子供たちは宿題もできないので、金曜日の昼休み時間に学校でさせてもらえるよう、会長さんが校長先生に相談することも少なくなかった。
教室でやると目立つので、図書室などを貸してもらっていたらしい。
〇〇部だけ特別扱い…って言われることもあった。「全国に行くようなチームはわがままが出来て羨ましい」などとも言われたが、私は気にしなかった。子供たちはどう思っていたのかは分からない。
子どもたちの苦労
スパルタコーチのもとで、毎日汗を流し(涙を流していることが多いかも)ただ勝つことを目指している小学生の頑張りに、ちゃちゃをいれる大人がいることに腹立たしい。
〇年連続全国大会出場!という輝かしい功績の裏には、コーチでも保護者でもなく、まちがいなく子供たちの努力と頑張りがあった。
今もたまに娘が言う。「あの時、何であんなにがむしゃらに頑張れたのだろうか」と。休みの日の遊びにも行けず、夜更かしもできず、海やプール遊びも禁止されていた小学生時代をを懐かしく思い出している。
そして、娘が「平日は仕事、週末は部活のサポートと休みなく色々と有難う!部活で県外に行くことがあったけど、うちは家族全員で行っていたのでほぼ家族旅行だった。一緒に泣いて笑って楽しかったよね」って、この前、ポロっと言ったのです。
泣いちゃいますよね(T_T)
もれなく弟くんも、週末の遠征や大会には連れて行かれていました。ゲーム機を持っていき、一日中体育館にいたのに、文句ひとつ言わず、そして試合になればちゃんと応援してくれる。優しき弟にも感謝ですよね。
昔と今の部活の違い
今は、学校の部活に対して週に1日は休みがないといけないとか、色々とルールが変わってきていますよね。
それは、子供たちのことを考えてのこともあると思いますが、指導者や保護者など色んな方の立場になってのことだと感じます。
休むことも大事です。ぼ~っとしたり、ゴロゴロしたり、それは大人も子供もみんな同じで、今は強いチームほど休暇をちゃんと取っているといいます。
自分の子供が頑張っていれば、親もサポートを頑張ってしまいます。でも仕事にまで影響することもありますので、何事も「ほどよく」やった方がいい。
私は、私自身がとても大変な子供の部活を経験してきているので、今子育て世代の職場の後輩たちに色々と言いたいことはありますが、相談されたら答える感じです。参考にもならないと思いますが。
これは、どれにでも当てはまると思うのですが「ほど良い距離感」が大事だと思っています。自分を殺して相手に合わせるのとは全く別物です。
ほど良いさじ加減…とでもいいますか、難しいですね。
子供の部活の経験が、私の会社での生き方にもかなり影響しています。気が合う仲間が集まっているわけではないこの団体の中で、どうやって生きていくのか。
そして、私が撮影した試合の録画を、娘は時々見ているそうです。私もたまに一緒に見ますが動画で残せるって最高にイイです!
子供と一緒に経験できたのが、部活でしたので、とても良い経験をさせてもらったと今では感謝しています。
部活サポートの醍醐味
もし今、子供の部活で悩まれている方がいるとしたら…親子で同じことに向き合い、一緒に経験できる機会はないですよ!って言いたいです。
何度も何度も、問題や困難に立ち向かう時がきます。都度、考え立ち止まったり進んだりしてもいいと思います。
子供は、親が自分の為に何かやってくれること、ちゃんと見ていますよ。でも無理は絶対にしないでくださいね。私なんて、ほとんど手抜きでしたからね!
今は子供たちが成人していて、子供が手を離れてこうやって昔のことを思い出す。でもその時は本当に大変だったし、苦しい時もあったし、娘と二人で車の中で泣いたこともありました。次の日は、ちゃんと目が腫れました!
でも、あの時、娘は一人じゃなかったんです。一番近くに親がいたし、親は何もできないけど、ただ傍で見守り支えることそれだけでも、子供はきっと安心するんです。
そして気づいたこと。
私は親として支えてきたと思っていましたが、実は子供に支えられていたってこと!